DF13 山根視来 × DF2 登里享平
互いに刺激を受け、高め合う
ミキは言葉でもチームの雰囲気を変えてくれる存在
- お2人は仲が良いですね。きっかけはなんだったのでしょうか
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- 山根
- 3年前に加入して最初のキャンプで同部屋になってからですね。ノボリくん(登里選手)は新加入の選手と同じ部屋になることが多いんですよ。いろいろ話してくれるからだと思います。
- 登里
- ミキ(山根選手)の第一印象は気持ちの良い好青年って感じでしたね。最初から話しやすかったし。
- 確かに山根選手は人当たりが良いイメージがあります
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- 登里
- でもピッチでは違うんですよ。コバくん(小林悠選手)と、「ピッチでのミキは高圧的や!」っていじってます(笑)。普段はかわいいのに結構強めの言葉で言ってくるから。
- 山根
- 僕はただ必死なんですよ(笑)。ピッチでそんなに余裕がないから、ムキになってるような感じになっちゃうんですよね。
あと、自分がミスしたからって人に何も言わないというのは違うと思ってて。ちゃんとしてって言う時は言わないとって。
- 登里
- そう、ピッチ上で味方のミスに対してはっきり言葉を伝えるのはとても大事なことやからね。練習の時でも、たまにチームが緊張感なくふわって入っちゃうときがあるけど、ミキの声でぐっと締まった雰囲気になったりするし。
プレーだけじゃなくて言葉でもチームの雰囲気を変えてくれる存在だと思います。
- 山根選手から見た登里選手の第一印象はどうでしたか?
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- 山根
- フロンターレに加入した当初は名前と顔が一致する選手ばかりの中で緊張してたんですけど、ノボリくんがずっと喋ってくれて。おかげで早い段階から居心地よく過ごさせてもらいました。
- フロンターレのアンケートでは、チームメイトでお兄さんにするなら?という質問に登里選手と答えていましたね。
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- 山根
- ノボリくんはいろんな意味でお手本になる人なんです。ふざけて話すことも多いけど、真面目なサッカーの話もできて。けっこうサッカーの話を真剣にするんですよ。特に僕が加入した1年目の頃は、試合が終わって2人でご飯に行ってずっとその試合の話をしていたり。
今の自分が自然とプレーしている「どこに立つ、どこを見る、どこに逃げる」といったことは、ほぼノボリくんと話して学んできたことで、できるようになったことです。
ノボリくんは相手としてはストレスが溜まる選手です
- 両サイドバック(SB)として互いに意識するところはありますか?
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- 山根
- プレーをする上ではそんなに意識することはないんですけど、逆サイドでうまく形が作れたり難しい状況を打開しているのを見ると刺激になるし、やる気になりますね。
- 登里
- 俺も同じです。ミキがSBでプレーするようになった加入1年目こそ俺からいろいろ話すことがあったけど、2年目からは俺から何かを伝えるということはなくて。お互いのすり合わせをするための「こういう時どう?」といった会話が主になりましたね。もう今はミキから学ぶことも多いですよ。
- お互いのプレーの凄さを教えてもらえますか?
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- 登里
- 本人はもっと上を求めていると思うけど、既に現時点で守備も組み立ても、攻撃のフィニッシュもアシストも全て備えている凄いSBになってます。
- 山根
- 嬉しいですね。ノボリくんは対面したときに、どこでボールを取ったらいいか分からないんですよ。いろんなパスコースを持っているし、ダイレクトでも入れられる。しかも奥まで見えている。相手としてはとてもストレスが溜まる選手です。あとこれはまだ言ってなかったんですけど…代表合宿の時にDFの選手と話をしていて。酒井宏樹選手とか長友佑都選手も「ノボリ上手いよな」って話になったりするんですよ。悔しいから言ってなかったけど(笑)。
- 登里
- その話は聞きたかった(笑)。いつもミキにはいろんな話聞くけど、特に代表から帰ってきた時はいろいろ質問していて。代表でどんなメンタルでやってるのか、フロンターレに必要なことはどんなことなのかとか。ミキからはたくさんの刺激をもらってます。
今回は登里選手と山根選手の対談をお届けしました。
フロサポの中では有名な、チーム内の仲良しグループ「登里軍団」のトップに位置するという山根選手。ただ登里選手いわく「俺が勝手に言ってるだけ(笑)」ということで、実際メンバーも固定されているわけでもないそうです。いつも垣根なくチーム全体を盛り上げようとしているノボリ選手らしい軍団ですね(笑)。
対談を通して、仲が良いと同時に互いに認め合い、高め合っている関係なんだとよくわかりました。これからもピッチ内外でのお2人の活躍に期待しています!