MF41 家長 昭博×DF2 登里 享平
勝利に貪欲でありたい
お互い、最初の印象とは違う
- お2人とも関西出身ですね。関東での生活が長いですが、ずっと関西弁でお話をされる印象です。
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- 家長
- いや、俺はひとりで頑張って(関西弁を使い続けて)るけど、ノボリはその場その場で使い分けてますよ。
- 登里
- 僕は敬語になったら標準語ですね。子供と喋る時も標準語やし。
- 家長
- 器用なんですよ。俺は“関西弁ボケ”しかでけへんから「なんか違うな」って時があるけど、ノボリは“標準語ボケ”ができるんです。その土地土地の笑いの文化に合わせられる、それがノボリの凄いところです(笑)。
- 最初のお互いの印象は覚えていますか?
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- 登里
- 最初、アキくんにはピッチでのイメージしかなくて…多分みなさんが思ってるのと同じで、ミステリアスさが魅力の人なんやろうなって。でも、話してみると普通の関西人のお兄ちゃんでした。ホンマにみんなのお兄ちゃんって感じの話しやすい人なんですよ。そこはみなさんがあまり知らないところやろうな、と思います。
- 家長
- 俺は、最初はノボリを天真爛漫な印象で見てたんですけど、実はものすごい気ぃ使いで、気持ちの優しい人間やな、と。みんなはノボリが目立ちたがり屋で、自分から率先して(盛り上げ役を)やってるって思ってるかもしれないですけど、ホンマは「自分がやらなあかん」と思ってやってるんですよね。そこが最初のイメージと違うところでした。
サッカーを追求すること自体が面白い
- お2人ともプロ生活が長くなってきました。家長選手は高校3年生でデビューしてから、今季はもう20年目のシーズンになりますね。
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- 登里
- 20年ってすごいですね。僕が15年目やから、あと5年って考えたら…長いな。しかもずっと活躍してるし。
- 家長
- 自分ではプロサッカー選手としてもう何年やな、とかは思わないですけどね。小学3年生でサッカーをやり始めて、人生でそんなにサッカーやってんのか~とは思いますけど。
- ずっと楽しんでこられましたか?
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- 家長
- トータルでは楽しかったと言えますよ。ただ、しんどいことのほうが多かったです。8割はしんどさで、でも残り2割の楽しさで頑張れるんです。
- その2割の楽しさは何か教えてもらえますか?
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- 家長
- う~ん…人生で、ほかの人ができない経験ができる事、かな。プロでないと経験できない緊張感やプレッシャーの中で、いろんな景色が見られる事ですね。
- 登里
- 確かに僕もアキくんと同じで、ここまで苦しさ8割、楽しさ2割ですね。ただ、悩む事や考えさせられる事が多いサッカー人生やったけど、それは楽しい事に入ってた。僕にとってはサッカーを追求する事自体が面白い事やから。
- 登里選手は1度も移籍することなく、フロンターレ一筋でプロ15年目を迎えますね。
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- 家長
- それはすごいな。
- 登里
- 試合に出られなかった時期に、アキくんに「いろんなチーム見てきてどんな感じやった?」と聞いたことがありますけどね。
- 家長
- そうやっけ?
- 登里
- アキくんはいろんなクラブを見てきてるから、環境を変えることで成長できる部分もあるのか?とか経験談として聞いてみたくて。実際、環境を変えるのもいいかも、と考えた時もありました。
- そうなんですね。でも、変える選択はしなかった。
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- 登里
- やっぱりフロンターレで活躍したいな、と。で、このままここで長くプレーしていくなら試合に出ないと嫌だと思って、そこで腹を括りました。それまでピッチ外のことはやってきてたけど、もっとピッチ内で活躍して優勝に貢献するような選手になろうって。
- 家長
- そうなんや、そういう転機があったんやね。
- 今シーズンはどんな思いで挑みますか?
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- 家長
- 勝利に貪欲でありたいと思います。
- 登里
- 貪欲というのは本当に大事。そしてタイトルの奪還ですね。昨シーズンは何かが足りなかったからタイトルが取れなかったけど、取れなかったからこそ気付かされたこともある。そこにしっかり取り組んで、みんなで妥協しない集団になって優勝に向けて進んでいきたいです。
いつもクールな雰囲気の家長選手と、周囲を巻き込んで盛り上げる登里選手。一見タイプは真逆に見えるのですが、インタビュー前から2人で関西弁でずっと喋って盛り上がっていて、相手の話につっこんだり笑ったり。「関西ノリ」というか、笑いのツボが合うんだな、と感じました(笑)。
登里選手が話してくれた「普通の関西人のお兄ちゃん」という家長選手の素顔も垣間見ることができました。登里選手は「ノボリP(プロデューサー)」として、選手の魅力を発信する役割をピッチ外で担っていますが、そのなかで“実は吉本新喜劇が大好き”という家長選手のおもしろさうまく引き出してくれることも。4歳差のお2人ですが、お互い信頼し合っていることが伝わってきて、楽しいインタビューになりました!