FW33 宮代 大聖 × FW20 山田 新
刺激しあえる存在
サッカーに対する姿勢に影響を受けた
- フロンターレU-13でチームメイトになったお2人ですが、最初に会った時の印象は覚えていますか?
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- 宮代
- 中学1年生の時だよね?
- 山田
- 僕はタイセイが有名だったから小6から知ってたけどね。トレセンで一緒になった時にも、他の選手とオーラが違うな~って思って見てました。
- 宮代
- シンは初めて会った時から今も印象が変わってないですね。中1の頃って思春期だし最初はあまりみんな喋らなかったりするけど、シンはみんなに話しかけてて。盛り上げ役とかそんな感じじゃなくて、出しゃばるとかじゃなく、ボソっと面白いこと言う…みたいな感じでした。
- 山田
- タイセイはオーラがあって最初は話しかけにくかったけど、話してみたら話しやすくて。あと、食事の仕方が丁寧で、人への接し方が優しいので育ちの良さを感じました(笑)。
- 今も仲が良さそうですね。
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- 山田
- チームの先輩には「仲良いフリすんなよ」とか「無理して喋んなよ」とかいじられますけどね。タイセイはプライベートのことを何も教えてくれないし(笑)。
- 宮代
- 仲良いとか悪いとかじゃないんですよ、小さい頃からここまで一緒にやってきたら。そういう次元じゃなくなるんです。
- 山田選手は「影響を受けた選手は宮代選手」と答えていますね。
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- 宮代
- え?そうなの?
- 山田
- それは、うん、そう(笑)。タイセイにはプレーはもちろんだけど、準備や細かい事にこだわりを持つサッカーに対する姿勢にかなり影響を受けて。その基準があったから、大学に行った後も自分はそれ以上を目指すようにしていました。
また一緒になれたことに巡り合わせを感じる
- 宮代選手にとって山田選手はどんな存在ですか。
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- 宮代
- 小さい頃から一緒にプレーしてきたシンが、他のクラブからもオファーがあったなかでフロンターレを選んで今年加入して、外に出ていた僕も今年フロンターレに戻って。このタイミングでまた一緒になれたことに巡り合わせを感じてますね。同じポジションで、こうして刺激しあえる同じ年の選手はなかなかいないので、とても有り難い存在だと思っています。
- アカデミー出身の選手として、フロンターレというチームへ思いはやはり特別なものがあるのでしょうか?
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- 山田
- 子どもの頃から「フロンターレ」に囲まれて生活してきた自分が、大学に入って初めてフロンターレという組織から離れることになったんですが、外に出て改めてフロンターレへの思いが強くなって。大学時代はフロンターレに戻ることだけを考えていました。中学生の時から移動中もフロンターレのユニフォームを着て生活していましたからね。自然とフロンターレのエンブレムへの誇りが芽生えるんです。
- 宮代
- 僕は小学3年生からフロンターレでサッカーをさせてもらって、それが自分のなかで当たり前になっているところがあって。ここでプロになるためにアカデミーに入って、ここでプロになれたことが本当に嬉しくて、でもその当たり前になっていることが幸せだな、と感じています。
- アカデミー出身の選手たちは「自分たちがフロンターレを強くしたい」とよく話しますね。
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- 宮代
- アカデミー出身の選手って団結力があるんですよ。今トップにアカデミー出身の選手が増えてきているなかで、「がんばろうぜ!」とかわざわざ声に出していうわけじゃないけど、そういう意識はそれぞれが持っていると感じます。
- 山田
- アカデミー出身の選手たちで、という思いはやっぱりあります。
- 今シーズンどんな思いで臨みますか?
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- 山田
- タイトル奪還に向けて、僕ら若手の力も必要になると思います。結果を出して、下からしっかり突き上げていきたいと思います。
- 宮代
- 若いパワーでリーグタイトルを取り戻せるように、覚悟と責任を持って試合に臨んでいきます。
フロンターレU13でチームメイトになって、同じ年、同じポジションで、良きライバルとしての関係を過ごしたお2人。高校3年時には2トップとしてゴールを量産しました。ユースを卒団してからは、4年間それぞれの場所で成長を遂げ、今年再びトップチームでチームメイトになりました。
お話を聞きながら、フロンターレで生まれた「鷺沼兄弟」や「熊本兄弟」といった特別な絆で結ばれた選手達を連想していました。インタビュー中、お互いの話を少し照れくさそうに聞いている様子は、こちらが微笑ましい気持ちに。
等々力で2トップを組んで躍動する姿が見られる日はきっともうすぐ!2人の連携でゴールが生まれて、抱き合って喜ぶ姿を妄想してワクワクしてしまいます(笑)。