MF30 瀬川 祐輔 × DF3 大南 拓磨
チャンピオンチームで戦う
悩んだ上で、ここでチャレンジしたかった
- 元々柏レイソルでプレーしていた時もチームメイトで、その時から仲が良かったと伺いました。瀬川選手が4歳年上ですよね?
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- 大南
- レイソルには瀬川くんと同じ歳の選手が多くて、そこが仲良いグループだったんですけど、僕がそこに潜り込んでいった感じです。僕はけっこう先輩好きで(笑)。そのメンバーのご飯に混ぜてもらってました。
- 瀬川
- 俺は後輩好きなんです(笑)。グループで群れるのも好き。だから俺からタクマを「行くか?」って誘ったりしてました。
- 昨年は別々のチームでしたがその間は?
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- 瀬川
- そんなに喋ってないよね?試合で会った時くらいかな?
- 大南
- 試合でマッチアップする時にちょっと話したり。レイソルの選手と、瀬川くんとみんなでコロナが収まったらご飯行こうよ、とは話してたんだけど、結局行けずじまい。瀬川くんがいなくなったら仕切る人がいなかったです(笑)。
- フロンターレでまた一緒にプレーするというタイミングでは連絡をとったりしました?
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- 大南
- 瀬川くんが先にフロンターレに行くのを決めてて、僕がまだ迷ってる時に相談の連絡はしました。
- 瀬川
- だから俺がタクマを勧誘しまくりました。来い!って(笑)。
- 大南
- フロンターレに決めたのは、瀬川くんの存在がちょっとだけありました。ちょっとだけですけどね(笑)。
- それぞれ所属チームで活躍されてきたお2人ですが、なぜフロンターレを選ばれたのでしょうか。
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- 瀬川
- やっぱりチャンピオンチームだからです。いくつもタイトルを獲っているクラブでプレーする機会はそうないし、そういうクラブからオファーをもらえる機会は人生のなかで何度もないと思って。もちろん競争が激しいことも分かった上で決断しました。自分としては、チャレンジする最後の年かなという思いを持ってます。
- 最後のチャレンジですか?
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- 瀬川
- 移籍ってやっぱりリスクもありますからね。(これまで所属していた)柏レイソルや湘南ベルマーレではコンスタントに出場していたし、そうして貢献していればよっぽどのことがない限り契約満了にはならない。でも新しいチームに行くことはそのリスクを高めることになりますよね。
それでもフロンターレでプレーをしたいという思いがありました。ただ僕には家族もいるし、年齢的なことを考えてもこれが最後のチャレンジだと思ってます。
- 大南選手はいかがでしょう?
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- 大南
- 自分が選手として足りないところは何か?と考えていた時、もっと技術を向上させていかないと選手として終わってしまうなと感じてました。そのタイミングで日本のトップクラブと思っていたフロンターレから声をかけていただいて。相当悩んだんですけど、自分の今後のためにもここでチャレンジしたいと思いました。
- クラブのアンケートには「うまくなりたいからフロンターレに加入した」と書いていました。スキルアップしている実感はありますか?
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- 大南
- うまくなっているかどうかはまだわかりません。でも周りにうまい選手がいるなかで揉まれながらやれていて、自分の中の基準は上がっていると思う。向上はしていると思っています。
- 最後にお互いのプレーで「すごい」と思うところを教えてください。
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- 大南
- 瀬川くんは器用なんです。周りから見たら不器用に見られるところもあるかもしれないけど、実はなんでも器用にできる選手で。あと僕はDFなので、瀬川くんの守備はとても助かります。プレスバック(中盤より前の選手が自陣へ戻りながらプレッシャーをかける守備のプレー)のところで、限定してプレッシャーをかけるのがうまいんですよね。
- 瀬川
- タクマは足が速い。そして「数的不利に強い」。カウンターを受けたとき逆を突かれたら危ないなという時、危ないところを消しながらボールを取りにいくのがうまいんです。1人で守ることに長けてるんですよね。パスコースを切りながら1対1を守ることやカウンターを止めるのが上手くて。それから、CBだからあまり攻撃面で目立たないけど推進力もありますよ。
- 大南
- 照れちゃいますね(笑)。
今回は新加入の瀬川選手と大南選手にお話を伺いました。お2人の仲の良さは有名で、クラブの広報さんいわく「いつも一緒にいる」そうで。瀬川選手もそれを認めていて「俺、寂しがりなんですよね。ご飯、買い物は基本的にタクマと一緒(笑)」なんだそうです。
一方の大南選手も「僕は瀬川くんの性格が好きで。もうすぐ30歳になるのにガキっぽい!いつも面白いことを探してて、一緒にいて楽しい」のだそう。インタビュー中もお2人でずっと笑っていて、こちらも楽しくなる時間でした。もちろん既存の選手達との関係性も深くなっているそうで、ここから他の選手も巻き込んで楽しいことをしてくれそう。楽しみです!