

MF16 大関 友翔
フロンターレに戻って、文字通り勝負の年
目に見える結果を出す
- おかえりなさい!
- はい、ありがとうございます!フロンターレに帰ってきました。
- 昨シーズンはJ3の福島ユナイテッドFCへ期限付き移籍し、32試合出場8ゴール。しっかり結果を出して戻られました。
- 自分が思った以上の結果が出せたと感じてます。試合に出られて得点も取れたので、本当に充実した1年だったなと。
- 特に8ゴールというのは、中盤というポジションを考えるとすごい数字ですよね。
- ずっと目に見える結果を出さなきゃいけないと思ってました。福島では、まず結果にこだわろうと。それが形になったことがよかったと思います。
- 数字の結果を残すことにこだわってたんですね。
- プロになってから、オニさん(鬼木前監督)やトップチームのスタッフの方々からは「ボールに関わるところをもっと増やさないといけない」と言われていて、自然と数字への意識は持っていました。昨年試合に出る中で、それこそゴール前に入ってくところは特に成長できた部分だと感じてますね。
- 福島での背番号は14番。やはり中村憲剛さんの背番号を意識してですよね?
- はい。憲剛さんは本当にリスペクトしている…世界で1番尊敬してる方で、サッカー選手として自分のロールモデル的な選手です。憧れ100パーセントでつけさせてもらいました。
- アカデミーからのフロンターレ育ちなだけに、レンタルとはいえ他のクラブでチャレンジすると決めるのは難しくなかったですか?
- (2023年の)プロ1年目のシーズンが全然うまくいかなかったので、チームの方とも話しながら考えました。自分自身、まず試合に出なきゃいけないという思いが強かったです。何より「今のままじゃフロンターレの力になれない」と感じていたので決めました。あのまま残っていても、まだまだ自分にはチームに貢献できる力はなかったと思うので、 フロンターレを出ることにあまり迷いはなかったです。
- 今はフロンターレの力になれるという手応えを掴まれました?
- 本当に自信を持って帰ってきましたし、その自信を評価してもらったからこそ戻ってこれたと思ってます。ここからはフロンターレの勝利に貢献できるように。 プロ1年目よりもそこにこだわっていきたいと思っています。
- カテゴリーは異なりますが、試合に出ると出ないでは違いましたか?
- 大違いだったと思います。もちろんフロンターレではプロでの基盤を作ってもらいましたし、素晴らしい選手と一緒に練習できたことで成長させてもらいました。だけどやっぱり試合に出ると、自分に足りないものといった課題が明確に分かって。成長スピードが早くなるということは感じましたね。
- フロンターレでの新たなシーズンを迎えます。今はシーズン前のキャンプ中ですが、新監督を迎えた中でチームはどんな雰囲気なんでしょう?
- 長谷部監督がうまくコミュニケーションを取ってくださるおかげで、本当に細かいところまでこだわってプレーできています。これまでのフロンターレの良いところは残しつつ、新しい部分を追加してさらに強いフロンターレを見せることができるんじゃないかと感じてます。
- 当然ポジション争いは厳しくなると思います。福島で得てきたものを含めて、どこで勝負したいと考えてらっしゃいますか?
- 具体的に言うと、前に行くプレーの選択のところ。ターンの部分やドリブルで運ぶところは、自分自身ほかの選手に負けないし負けちゃいけないと思っているので、そこでの違いを見せていきたいです。
- プロ3年目。大事な年になりますね。
- レンタルから戻った最初の年で、しかも監督が変わる年。そして今年はU-20ワールドカップもある。自分にとっては本当に、文字通り勝負の年だと思っています。
- 今年は20歳になる年でもあります。せっかくなので最後に、サッカー以外の20歳の目標もあれば教えてください。
-
え、サッカー以外ですか(笑)?チームの公式プロフィールには、『おしゃれになる』って書きました。もうちょっと大人になりたいんですよね、20歳だし。
初めて後輩ができたんですよ!福島でも一番年下だったから、初めて先輩になったんです。後輩にちょっとなめられてる気はするんですけど、オシャレになって後輩にギャップを見せつけたいです(笑)。

【大関友翔】2005年2月6日生まれ 神奈川県川崎市出身
フロンターレU-18では10番を背負い司令塔として活躍。2023年にトップ昇格を果たす。昨シーズンは福島ユナイテッドFCへ育成型期限付き移籍し、J3リーグで32試合8ゴールを記録。J2昇格プレーオフ進出に大きく貢献した。今季はフロンターレに復帰し、定位置獲得に挑む。U-20日本代表。今年開催されるU-20W杯での活躍も期待されている。


大関選手が帰ってきました!ルーキーイヤーだった2年前と変わらず、楽しくてまだまだ初々しいトークをしてくれましたが、サッカーのお話では言葉の端々に掴んできた自信が溢れ、頼もしさも感じました。勝負の年と位置付ける今シーズン、どんな姿を見せてくれるか楽しみです。
ところで昨年ともにレンタル移籍し、福島ユナイテッドでプレーした松長根悠仁選手とはもちろん福島でも1番の仲良し。今回一足先にフロンターレに戻ることになり「ユースから5年間一緒だったので、離れるのはやっぱり寂しくて。その寂しいって気持ちを伝えてきた」そう。その返事は「自分も寂しいって言ってくれました。でもちょっと温度差はありました」だそうです(笑)。
そしてアカデミー出身の同じ歳のもう1人、高井幸大選手ともずっと連絡を取り合っていて、昨年は高井選手がパリ五輪で活躍する姿を「めっちゃ応援してた!」そうです。3人がずっと良い関係が続いているお話を聞いて、とても嬉しい気持ちになりました。