川崎フロンターレ 野田 裕人選手 川崎フロンターレ 野田 裕人選手

DF30 野田 裕人

スタメンで出て存在価値を示したい

シーズン当初は全然ついていけなかった

2025年のルーキーイヤーは野田選手にとってどんな年になりましたか?
プロデビューできたことはひとつ良かったと思います。振り返ってみると、シーズン当初はキャンプの時からもうついていくのに必死で、あんまり記憶がないっていうところから始まりましたから。とにかくきつかったし、思っていた以上にプレースピードが速かったし、うまかったし、強かったんで、これはもう無理だなと思ってました。
衝撃だったんですね。
最初は全然ついていけなくて、ああ、ここでやるんだ…っていう感じでしたね。その後、同期がデビューしたりしても、焦りより「自分はまだ無理だよな」って逆に開き直っていて。プロデビュー戦(天皇杯2回戦・福島ユナイテッドFC戦)では自分が出場してから2失点してしまったんですが、「これが今の実力だな」と思いました。ただ、その時にポジティブな手応えも少しは感じられたので、デビューできて良かったです。
そこからリーグでも3試合の途中出場がありました。手応えは掴めていったのでしょうか?
もちろん全然満足はできてないです。ただ、やっぱり試合に出ないと見えてこないこともあったし、そこで出た課題に対してすごく前向きに捉えられています。だから、短い時間でしたけど1年目にJリーグの試合に出られたことは、自分の中ではすごく大きいことだったと思います。
プロ1年目、サッカー以外のところでフロンターレに入ってよかったと思うのはどんな時ですか?
すごくいろんな先輩方がご飯に連れていってくれることです(笑)! 先日はユウさん(小林悠選手)が若手を餃子を食べに連れていってくれましたし、たつやくん(伊藤達哉選手)が新人を焼肉に連れて行ってくれたりもして。
先輩からお話を聞いて学びも多い時間になりそうですね。
学びは特にないです(笑)。ひたすら楽しく話してますけど、そういうサッカーの話はあんまりしないです(笑)。
2026年はプロ2年目のシーズンです。大事な年になりますね。
はい。もう新人ではないですし、チームからは戦力として考えられるので、勝負の年だと思ってます。
20歳にもなられますが、選手としての目標はありますか?
やっぱりスタメンです。これまで途中出場はできましたけど、この1年で戦力になれたかと言われたら全然なれてないですし、チームの勝利に貢献できたかと言われてもできてない。もっともっと試合に出て、自分の存在価値を示せるようになりたいです。
フロンターレのなかで中心的な存在になっていきたい、と。
そのためには、チャンスをもらった時に何ができるかだと思っていて。そこでチャンスを掴んだら見えてくると思うんで、まずは出場機会をもっと増やすこと。出たらやっぱり(自分の特徴である)守備では絶対に負けたくないですし、あとは攻撃のところでどれだけインパクトを出せるかどうかだと思ってます。
ちなみに、フロンターレの中心選手になったその先に目指すものはありますか。
どうでしょう…僕はあんまり海外とかは、その、実感湧いてないっていうか。
海外でプレーしたい、という思いを口にされる選手も多いですが、野田選手は違うんですね。
僕はサッカーがしたいし、みんなの前でプレーしたいし、そこで活躍したいし、フロンターレで有名になりたいしっていう気持ちでプロになりましたから。もちろん海外に移籍してる人が多いクラブではあるので、身近に感じたりはしますけど。
だけど「自分も」みたいな気持ちになったりはしない。
しないです。自分の立場も考えた時に、まだその実感は湧いてこないですし。あまり代表にも入ったことがないですし、それで「世界行きたいです!」とか言ってもな…というのもあるし。でもここからチームで着実に信頼を掴んで、試合に出るようになっていったらどうなるか分からないですけど。今は、足元からしっかり結果を出して進んで行きたい思いがあります。
野田選手の考え方が伝わるお話です。
今いる場所で活躍したいんです。まずは今いるこの場所でレギュラーを取りたいし、試合に出たいし、活躍したいっていう思いの方が強いですね。そこから見えてくるものもあると思うし、そこで選択肢も広がると思うので、まずはここで活躍しないとっていう気持ちが大きくて。最終的には「フロンターレのサイドバックは野田裕人しかいないな」と思われるような存在になりたいです。
プロフィール

【野田裕人】2006年4月5日生まれ 岐阜県各務原市出身 クラブ公式プロフィール
スピードとテクニックに優れた攻撃的なSB。静岡学園高校ではキャプテンとして強豪校をまとめあげ、全国高校サッカー選手権に出場。ルーキーイヤーとなった2025シーズンは、6月の天皇杯2回戦でのプロデビューを皮切りに、リーグ3試合を含む4試合に途中出場した。激しいポジション争いを勝ち抜き、プロ2年目の2026年はフロンターレで頭角を現していくことが期待されている。

フリーアナウンサー 高木聖佳’s eye フリーアナウンサー 高木聖佳’s eye

今回のインタビューはフロンターレ応援番組・SukiSukiFrontaleのコーナー「オビフロ」で、フロンターレOBの武岡優斗さんと一緒にお話を伺いました。その中で、20歳ほど年上の武岡さんは、何度も野田選手のことを「かわいいな~」と評していました(笑)。
初対面の武岡さんに会う前日にはしっかりと武岡さんの経歴やプレーについて予習してきたそうで、人懐っこい笑顔と相まってまさに「可愛がられる後輩」。お2人は同じサイドバックのプレーヤーですが、野田選手が大先輩に積極的に質問する姿も印象的でした。
ちなみに野田選手の憧れの選手は、フロンターレのSBとしても活躍したエウシーニョ選手(徳島ヴォルティス)。家長選手から「プレーを参考にするといいよ」という言葉をもらって以来、何度も動画を見ているうちに憧れの存在になっていったそうです。エウシーニョ選手と同じピッチに立つのが楽しみだな、と思うと同時に、先輩のアドバイスをしっかり聞いて実践するその姿勢に感動したのでした。

⾼⽊聖佳
⾼⽊聖佳(X @takagikiyoka